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侍ジャパン

プレミア12 2019

試合レポート

8回に一挙6点の猛攻で逆転勝ち!執念の采配からチーム一丸での白星発進!

2019年11月6日 11:34配信

同点打を含む3安打4出塁と2番の役割全うした菊池涼介(写真:Getty Images)

「第2回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンドB組の第1戦が5日、台湾・桃園で行われ、侍ジャパンは8対4でベネズエラに逆転勝ちを収めた。

球場の外野照明と同じく、重苦しい雰囲気の中で試合が進んだ。日本の先発は今季セ・リーグ投手3冠の山口俊(巨人)。カナダとの強化試合で2回6失点だった右腕の“修正力”が問われたが、初回に1番・カスティーヨ、2番・ケアレクートに、ともに初球を綺麗に弾き返され、わずか2球で無死1、2塁のピンチを背負う立ち上がり。この場面は、宝刀フォークボールで連続三振を奪って切り抜け、2回、3回も走者を背負いながら無失点を続けたが、4回表に2安打1四球で1死満塁とされると、8番・マチャドに三遊間への深い当たりを打たれ、併殺崩れの間に1点を先制された。その間、打線も沈黙。2012年、13年にレッドソックスで2年連続2ケタ勝利を挙げた経験のある相手先発左腕・ドゥブロンのカットボール、チェンジアップを捉えられず、4回裏2死までノーヒットが続いた。

日本の反撃は5回裏、相手のエラーから1死1、3塁のチャンスをもらうと、2番・菊池涼介(広島)がライト線へ技ありの同点タイムリー。さらに2打席連続三振に倒れていた4番・鈴木誠也(広島)が初球をセンター前に弾き返して逆転に成功した。しかし、直後の6回表、その前の回から2番手でマウンドに上がっていた山岡泰輔(オリックス)が、連打で無死1、2塁とされると、6番・リベロにレフトフェンス直撃の痛烈な打球を浴びて同点。ここで稲葉篤紀監督は細かい継投に入ったが、3番手・大竹寛(巨人)がセカンドゴロの間に1点、4番手・中川皓太(巨人)が9番・ロドリゲスにセンター前タイムリーを許し、この回3失点で再逆転を許す展開となった。

2対4で終盤突入。黒星発進も覚悟した中で迎えた8回裏だった。相手5番手・エスコバーから2者連続四球、さらに代わったビスカヤから犠打失敗も、會澤翼(広島)が四球を選んで1死満塁とする。ここで稲葉篤紀監督が執念の采配。この日4打数無安打だった坂本勇人(巨人)に代打・山田哲人(ヤクルト)を送る。その初球をレフトポール際への“あわや”の大ファウル。このひと振りで相手投手を飲み込んで押し出し四球で1点差とすると、続く菊池涼介(広島)が初球を狙い澄ましてレフト前へ弾き返して同点。さらに近藤健介(日本ハム)の押し出し四球、鈴木誠也(広島)の犠牲フライ、源田壮亮(西武)の内野安打、丸佳浩(巨人)の押し出し死球と、この回一挙6得点で試合をひっくり返した。

最後は守護神の山崎康晃(DeNA)が3人で締めてゲームセット。菊池涼介(広島)が同点タイムリー2本を放つ3安打2打点の活躍を見せ、5番手で8回の1イニングをピシャリと抑えて流れを作った甲斐野央(ソフトバンク)が勝ち投手。「みんなが打ちたいという気持ちの中で我慢して勝てたこと、逆転で勝てたことは明日に繋がる良い勝利だったと思います」と稲葉篤紀監督。苦戦しながらも執念の采配からチーム一丸となって逆転勝ち。課題はあるが、勢いのつく開幕白星スタートとなった。

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