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カープライター前原淳のダグアウトロー

RCC広島カープ 2018年3月28日 11:00配信

開幕直前企画「2018展望(上)」

開幕直前企画として、今日から「2018展望」をお届けする。第1回目の今回はダグアウトロー的「打のキーマン」を取り上げたい。

攻撃のキーマンには、菊池涼介を挙げたい。オープン戦を見ても、やはり攻撃の格はタナキクマル、そして鈴木誠也の4人であるように感じた。特に上位の3選手の出塁率が広島の得点力に大きく左右する。

3人の中で連覇した昨季、菊池は満足のいくシーズンを送れなかった。開幕前に行われたWBC出場の影響が強かった。さらにチーム合流後の調整でのオープン戦出場は最終戦のみで、打席はわずか1打席。再び心身ともにピークを上げる作業を連戦の中で行うのは酷なことだ。その中でも超人的な守備や献身性の高い打撃で連覇に貢献したのは十分評価に値する。ただ、打率を前年の3割1分5厘から2割7分1厘に落とし、出塁率も約4分、長打率も約3分下がった。“普通の菊池”と比べれば、物足りない働きだったかもしれない。

今年は春季キャンプから順調な調整ぶりが印象的だ。侍ジャパンの親善試合参加によるブランクこそあったが、「ここまでは順調に来ていると思う」とうなずく。

シーズンオフには「全試合出場」と「捕殺数」へのこだわりを口にした。菊池が数字を具体的に挙げるのは珍しい。それだけ今季は個人として期待しているシーズンなのかもしれない。

連覇したチームとしては、昨季盗塁王の1番田中、MVPの3番丸には対戦相手のマークも厳しくなってくるだろう。もちろん、2番菊池にも厳しいマークが予想される。それでも主力としてプレーしてきた実績と、日本を代表する“つなぎ役”の実力は本物。万全で迎える2年ぶりのシーズンには期待せずにはいられない。

RCC広島カープ

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