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カープライター前原淳のダグアウトロー

RCC広島カープ 2018年3月14日 18:15配信

「開幕枠占う九里の起用法」

 高卒2年目の高橋昂也が11日のヤクルトとのオープン戦(福山)で5回無失点と好投し、開幕ローテ入りへアピールした。山田哲人、ウラディミール・バレンティン、畠山和洋らが並ぶ打線を相手に、走者を出しながらも落ち着いていた。19歳と若く、広島待望の左腕だけに、開幕ローテ入りを願う声も大きい。

 高橋昂が今後予定される2試合の登板で結果を残し続ければ、ローテ入りも近付いてくるだろう。ただ、投手陣全体の1軍入りメンバーを決める際、鍵を握る投手がいる。それは昨季主にロングリリーフを務め、今年は先発6番手争いをする九里亜蓮だ。

 現状、先発5人は確定で、中継ぎも昨年の実績から中崎翔太、今村猛、ジェイ・ジャクソン、一岡竜司、中田廉は確定と言える。開幕カードに限り、2カード目の先発投手の登録をせずに済むため、中継ぎはプラス1枚入れることも可能になるが、基本は残す枠は先発1、中継ぎ1だろう。

 中継ぎの1枠は、昨季九里が務めたロングリリーフをこなせるタフさが求められる。候補はアドゥワ誠と藤井皓哉、そして九里となる。11日はアドゥワが連投、藤井皓がイニングまたぎをテストされた。結果はともに失点。アピールはできなかった。

 強力打線を擁し、逆転の広島と呼ばれるだけに、序盤の劣勢から試合を立て直すロングリリーフは「大事なポジション」と畝龍実投手コーチも認める。若い2投手が不安を残すようであれば、実績のある九里を中継ぎに回す可能性も十分ある。

 高橋昂は九里と先発枠を争っていると同時に、中継ぎの1角を狙う若手投手と争っているとも言える。もちろん高橋昂もロングリリーフ要員とすることもできるが、将来のエース候補と考えると、先発として育成してもらいたい思いが強い。

 今日14日、九里は2軍の社会人三菱広島との練習試合に先発する。

 誰が開幕1軍をつかみ取るのか。高橋昂か藤井皓かアドゥワか、はたまた違う投手か…。開幕までの20日間、若手投手陣の争いは続いていく。

「カープライター前原淳のダグアウトロー」

カープファンに熱い支持を受けているスポーツライター前原淳が勝手気ままにつづるコラム

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