カープライター前原淳のダグアウトロー
RCC広島カープ 2018年2月2日 14:40配信
「ダグアウトロー的2018Camp見どころ(下)」
いよいよ今日からキャンプがスタートする。始まる前に読んだ方にも、初日の練習を終えた後に読んだ方にも参考にしてもらいたい、短期連載最後はプロの技であるテクニックを紹介する。
広島キャンプの見学には料金はいらない。ただ、守備だけでお金を取れる選手が広島にはいる。そう、菊池涼介だ。日本を代表する二塁手であり、世界も認めるワールドクラスの二塁手と言える。
シーズン中に見せるアクロバティックな守備や驚異的な守備範囲を練習で見る機会はなかなかない。公式戦のアドレナリンが放出されることで驚異的なプレーは生まれる。
キャンプ中のノックなどを見ると、菊池の動きは緩慢に映る人もいるかも知れない。捕球時の腰が高かったり、突っ立ったまま転送したりとする姿に「練習だから抜いている」と感じるかもしれない。
もしそう感じる人がいれば、よく見てほしい。そうではない。小さな動きの中にしっかりした基礎があるところを見逃してはいけない。
たとえば捕球時。直前にしっかりとステップを踏み、バウンドに会わせている。そして転送時。二塁ベース上で捕球してから小さく軸足で重心を移動させ、素早く右手をトップの位置に上げている。
無駄なく繊細だからこそ、緩慢に見えるときがある。ただ、菊池ほど基本を大事にしている選手はいないように感じる。まさにプロの技だろう。
キャンプでは、選手だけでなくコーチのノック技術にも注目だろう。広島キャンプでは常にボールがグラウンドを跳ねているかのように、2人のノッカーが交互に息の合ったノックを見せる。
さらに選手の声も飛び交い、活気に溢れている。そこでの菊池や安部友裕らの最年長「新井いじり」もまた、絶妙。ハードなキャンプに笑いを提供してくれる。
最後に、キャンプはシーズンと違い選手を近く感じることができる。逆に、選手もまたファンを身近に感じる時間とも言えるだろう。キャンプ見学にはマナーも大切。大野練習場では、一部のファンの行いによってサインや撮影が禁止になった。ごく一部のファンの言動が全体の評価になってしまう。マナーある多くのファンにとっては寂しい限り。選手とファンの良好な関係が築れるキャンプとなることも願いたい。
「カープライター前原淳のダグアウトロー」
カープファンに熱い支持を受けているスポーツライター前原淳が勝手気ままにつづるコラム