緒方流育成 セーブ挙げた日に中崎を監督室呼び出し
日刊プロ野球 2015年8月26日 10:00配信
8月4日の阪神戦終了直後、広島の抑え中崎が監督室に呼ばれた。9回に登板し1点差を守りきったものの、3四球を与えるなどで満塁のピンチを背負っていた。勝利のハイタッチを終えたその足で、グラウンド近くにある一室に入った。緒方監督から約10分間、アドバイスを受けた。
赤鬼などと呼ばれるほど熱血漢で知られる指揮官。だが、決して厳しい口調ではなく、極めてシンプルなアドバイスだったという。中崎をイスに座らせ、向かい合って話し合った。内容はマウンドに上がる姿勢と、気持ちについて。技術を超越した精神力が必要なポジションだからこそ、恐れが見える姿が気になった。
広島は勝利と育成の同時進行が義務づけられたチームだ。指揮官もまた、その育成システムをベースにスター選手に成り上がった1人だ。緒方監督は言う。「どの道もたどり着くかも知れない。でも最短ルートで行ってほしいし、行かせないといけない」。投手野手問わず、グラウンドで積極的に声を掛ける。勝利と育成。バランスが難しく、弊害があるのも事実だろう。だが、だからこそ、広島にしかない中崎の成長の軌跡に注目したいと強く思う。
【池本泰尚】
