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エース菅野誤算もまた打線が救う! 復調2発の山田「自分が決める強い気持ちで」

2017年3月15日 12:48配信

2年連続トリプルスリーの本領を発揮した山田(写真:Getty Images)

 第4回WBCの2次ラウンド第2戦となるキューバ戦が14日、東京ドームで行われ、激しい点の取り合いの末、日本が8-5でキューバ代表に勝利。1次ラウンドからの連勝を5に伸ばし、ロザンゼルスで行われる決勝ラウンド進出へ大きく前進した。

 先発はエース・菅野智之(巨人)。初回を三者凡退と順調な滑り出しを見せると、1回裏に1番に戻った山田哲人(ヤクルト)がキューバ先発・バノスのカウント2-1からの4球目をフルスイングしてレフトへ先頭打者本塁打。不振を脱出する一発で日本が1点を先制した。

「ここ4試合ぐらい自分自身納得の行くバッティングができてなかったけど、今日は自分が決めてやる、自分が打って試合に勝つんだという強い気持ちで試合に臨んだ(山田)」

 しかし、2回表に菅野が4番・デスパイネに内野安打を許すと、続く5番・グラシアルにレフトへライナーで突き刺さる2ランを浴びて逆転を許す。3回裏に日本が筒香嘉智(DeNA)のセンター前タイムリーで同点に追い付いたのも束の間、直後の4回表に菅野が再び4番・デスパイネにヒットを許すと、さらに2本のヒットで満塁とされて9番・メサにレフト前への2点タイムリー。結局、菅野は4回74球を7安打4失点で降板した。。

 1次ラウンドで勝利(11対6)した相手との再戦に「やはり同じチームと2度目というのは非常にやりにくさを感じた。1次ラウンドの時よりもさらに振りが鋭くなった」と小久保裕紀監督が振り返った通り、厳しい戦いを強いられた。

 それでも、この日も日本は粘り強い戦いを演じる。5回裏に3番・青木宣親(アストロズ)のセカンドゴロの間に1点を返すと、さらに4番・筒香の2打席連続となるセンター前タイムリーで同点。6回表に3番手・増井浩俊(日本ハム)が勝ち越しのタイムリーを許したが、その裏に振り逃げと四球で作ったチャンスに、小林が同点のレフト前タイムリー。点を取っても追い付かれ、勝ち越されても追い付く展開が何度も続いた。

 迎えた8回裏、日本は1死から松田が相手エラーで出塁。秋山がレフト前に弾き返して1死1、3塁のチャンスを作ると、今大会のラッキーボーイでこの日も2安打を放っていた小林に代えて代打・内川聖一(ソフトバンク)が打席へ。

「(小林)誠司が2本ヒットを打っていたので、監督も相当迷ったと思う。2本打っているバッターに代打で出るというのは、覚悟を持たないといけない。いつも以上に緊張して(打席に)入った」と内川。

「迷ったが、ここは勝負だと思った」とは小久保監督。結果、内川がライトへ犠牲フライを放って勝ち越しに成功。さらに山田がこの日2本目となるホームランを放ち、リードを2点に広げた。

 最終回は牧田和久(西武)と炭谷銀仁朗(西武)のバッテリーで三者凡退。「オランダ戦に引き続き非常に苦しいゲームでしたけど、打線が踏ん張って逆転して良かった。菅野が4失点したんですけど、4番の筒香のタイムリー、山田のホームラン、内川の犠飛とすばらしかった」と試合を振り返った小久保監督。

 勝利の余韻に浸りながらも、「今日のことは今日で、過去です。明日、勝ちに行きます」とすぐさま気持ちを切り替えた。2次ラウンド最終戦は伏兵イスラエル。先発マウンドには千賀滉大(ソフトバンク)が上る予定。無傷の6連勝、1位通過での準決勝進出を目指す。

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