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WBC試合レポート

横浜DeNAベイスターズ 『STORY』
#49 G.モスコーソ
「ファンがいるから自分が輝ける」
充実の2年目、見つけた居場所

横浜DeNAベイスターズ 2015年6月26日 19:59配信

「チームの勝利のためなら喜んで投げるよ。勝つためにみんなで力を出し合うのが“チーム”というものだと思うんだ」

 悪夢のような連敗が止まった23日、そして久々の連勝を飾った翌24日、どちらの試合のマウンドにもリリーフとして彼が立っていた。背番号49、ギジェルモ・モスコーソ。“ジーモ”の愛称で呼ばれる、今年で来日2年目の頼れる助っ人右腕だ。昨年は、ローテーションの一角としてチームの助っ人史上最多となる9勝を挙げた先発右腕だが、このところはリリーバーとしてチームに貢献中。来日後初となる連投も意に介せず、新たな職場での職務を全うしている。

 チームでは1、2を争う熱い男だ。ただ、いつも熱い姿を見せるわけではない。ピンチを抑え、雄叫びとともに派手なガッツポーズを繰り出すこともあれば、一転、クールな表情で淡々と試合を進めることもある。その使い分けは、「チームを鼓舞したい、流れを持ってきたいというときに感情を出している」とのこと。冒頭のコメントにもあるとおり、常にチームのことを意識してプレーする投手だ。

来日2年目の今年は、「シーズンを万全で過ごし抜くこと」をひとつの目標としていたが、足の故障で一時戦列を離れてしまった。悔しさに数日は落ち込んでいたというが、代わりにローテーションに入った選手の頑張っている姿や、自身のTwitterにファンから送られたメッセージのひとつひとつが力になった。復帰直後は力を発揮できずにいたが、ここにきて、本来の姿を取り戻しつつある。個人としては2ケタ勝利という目標を掲げながら、目指すは優勝。それも、『熱きファンとともに』というのがモスコーソの思いだ。

「日に日にファンの声援が大きくなっているというのは、まだ自分は2年目だけどすごく感じている。こんな声援は、自分の中でも初めての経験だよ。ファンがいるから自分が輝けると思っている。ファンの皆さんとともに、大きな喜びを味わえるシーズンにしたい」

 最後に「ファンもチームの一員」だとモスコーソは言った。ファンの声援のひとつひとつがチームの力になる。多くの“仲間”のため、今日もジーモはマウンドに上がる。

(取材・原稿 ベースボール・タイムズ)

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