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痛恨のミスで夢散… 侍ジャパン、世界一奪還ならず

2017年3月22日 19:04配信

8回裏に痛恨の勝ち越し点を許した日本(写真提供:Getty Image)

 第4回WBCの準決勝、日本対アメリカが現地21日(日本時間22日)にドジャー・スタジアムで行われ、日本が1-2で惜しくも敗戦。前回2013年に続いて2大会連続で準決勝敗退となった。

 気候の良いロサンゼルスでは非常に珍しい雨中での一戦。立ち上がりから先発の菅野智之(巨人)が気迫のこもったピッチングを続けた。捕手・小林誠司(巨人)の強気のリードも効果的で、150キロ超のストレートで何度も空振りを奪った。

 1番から9番までメジャー各球団の主力を並べた強力打線を力でねじ伏せた菅野。「ストライク先行でいけました。(小林)誠司が引っ張ってくれたことが一番良かった。試合前に組み立ての話をして、その通りになった。これまで図ってきた意思疎通が大一番でできました」。4回にタイムリーを浴びて1点は失ったが、6回を3安打1四球6奪三振1失点の好投を披露して仕事を終えた。

 だが、今大会6試合で46得点を奪ってきた打線が、この日はアメリカ投手陣の前に沈黙が続いた。ようやく6回に菊池涼介(広島)がライトへソロアーチを放ったが、1回2死3塁に続いて、8回2死1、2塁の場面でも4番・筒香嘉智(横浜DeNA)の当たりが外野手の正面へ飛び、5番・中田翔(日本ハム)も4打数無安打に倒れるなど、計7投手をつぎ込んだアメリカ投手陣の前に散発4安打。試合後の小久保裕紀監督は「ホームが遠かった」、「1点が遠かった」と唇を噛んだ。

 その打線以上に痛かったのが、自慢だったはずの守備の乱れだった。先制点を献上した4回は、1死からアメリカの3番・イエリチのセカンド正面への打球を二塁手・菊池が後ろに逸らして二進を許し、決勝点を奪われた8回の場面では、1死2、3塁から2番・ジョーンズのサードゴロを三塁手・松田がファンブル。バックホーム体制を敷いておきながら本塁に投げることができずに勝ち越し点を与えた。ここまで幾度となく好守備を見せてチームの勝利に貢献してきた菊池、松田の2人のミスに、小久保監督は「責められない」としたが、この日の勝負に限っては勝敗を大きく左右する、日本にとっては痛恨のプレーとなった。

 試合後、テレビのインタビューに「何度も言うようですけどホームが遠かったですね。東京ドームでの戦いぶりと侍ジャパンとして開幕前にリスクを負いながらこのユニフォームに袖を通してくれた選手たちに感謝したい。本当に悔しい負けですけど、選手たちはよくやったと思います」と語った小久保監督。

 2013年から3年半続いた小久保ジャパンの集大成であった今大会で、侍ジャパンが常設化されて以降、常に掲げてきた“世界一奪還”の目標は達成できず。前回大会同様に悔しさの残る敗戦となった。

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