侍ジャパン

WBC2017

試合レポート

4時間46分の歴史的大激戦を制す! 指揮官「一生忘れることのない試合」

2017年3月13日 11:12配信

3試合連続ホームランなど5打点の活躍を見せた中田(写真:Getty Images)

 第4回WBCの2次ラウンド初戦のオランダ戦が12日、東京ドームで行われ、日本が延長タイブレークの末に8-6でオランダ代表を退けて、1次ラウンドからの連勝を4に伸ばした。

 A組1位のイスラエルと同2位のオランダ、そしてB組1位の日本、同2位のキューバの4チームで争われる2次ラウンド(総当たりで上位2チームが準決勝進出)。小久保裕紀監督は「初戦が大事」とオランダ戦に向かった。日本の先発は石川歩(ロッテ)、対するオランダはソフトバンクに所属するバンデンハーク。日本はそのバンデンハークに対して2回表に5番・中田翔(日本ハム)の2塁打からチャンスを作って秋山翔吾(西武)の犠牲フライで1点を先制。しかし、初回は三者凡退に抑えた石川が2回2死から6番・スクープにレフトへソロ本塁打を浴びて同点に追い付かれる。

 それでも日本は3回表、1死から2番・菊池涼介(広島)、3番・青木宣親(アストロズ)の連続内野安打で1、2塁とすると、4番・筒香嘉智(DeNA)は空振り三振に倒れたが、5番・中田が「チャンスで点を取ることだけを考え集中して打席に入りました」とレフトスタンド最前列へ滞空時間の長い3ラン。さらに四球とヒットでチャンスを掴み、先制犠飛の秋山が今度はセンター前へ綺麗に弾き返すタイムリーを放ち、この回一挙4点を奪った。

 しかし、「決して日本の投手陣も悪い訳ではなかったと思いますけど、さすがメジャーリーガーの打線だなというのを感じた」と小久保監督。リードした直後の3回裏に石川がつかまり、タイムリーと犠牲フライで2点を返された後、ヤクルトに所属する4番・バレンティンにレフトポールを直撃する豪快な2ランを許して5-5の同点となった。

 4回からは両チーム継投策に打って出た。その中で日本が5回表に坂本のヒットから2死3塁として9番・小林誠司(巨人)のセンター前タイムリーで勝ち越しに成功。このリードを、4回を三者凡退に抑えた平野佳寿(オリックス)の後、千賀滉大(ソフトバンク)、松井裕樹(楽天)、秋吉亮(ヤクルト)、宮西尚生(日本ハム)、増井浩俊(日本ハム)のリリーフ陣が互いを助け合い、さらにセカンド・菊池のファインプレーも飛び出すなど相手の攻撃を辛うじてかわし、8回までに無失点リレーを披露した。

 だが9回裏、8番手で登板した則本昂大(楽天)が勝利目前で同点タイムリーを許して延長戦へ突入。それでも日本は集中力を切らさず、「勝ちたいという執念とチームの輪。それしか最後はなかったと思います」と小久保監督。無死1、2塁から始まるタイブレークの11回表、鈴木誠也(広島)が送りバントを決めて1死2、3塁とすると、「誠也のためにも何とかして打ってやろうという気持ちで打席に立った」という中田が執念でレフト前へ運び2点の勝ち越しに成功。最後は牧田和久(西武)が締めた。

 すでに日付が変わった後、会見場に姿を現した小久保監督は開口一番、「あまり脳みそが動いていません」と報道陣の笑いを誘った。そして「一生忘れることのない試合」と振り返った。4時間46分。総力戦でもぎ取った勝利の味は、多くのファンの心にも強く残ったはずだ。

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